1Kでラグなしはアリ?一人暮らしの判断材料と床を守る代わりの手段




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ラグを敷くと、部屋が少し狭く見える。掃除機をかけるのも、洗うのも面倒。でも敷かないと、床が傷ついて退去のときに請求されないか、下の階に音が響かないか、冬に床が冷たくないか。どちらにするか、決めきれずに迷いますよね。

この記事は、敷く/敷かないを決めるための材料を並べる記事です。材料は4つあります。

  • 原状回復:床の傷やへこみは、誰の負担になるか(国交省のガイドライン)
  • 音:ラグで下がる音と、下がらない音(試験機関の資料)
  • 床の冷え:熱の通しにくさの計算
  • 掃除:フローリングワイパーで拭ける面積がどれだけ変わるか

そのあと、条件ごとの結論と、敷かない場合に「必要な場所だけ守る」マットの比較(30製品)を載せます。

ラグを敷くと決めた人向けのサイズや素材の選び方は、一人暮らしのラグの選び方の記事にまとめています。この記事はその手前の「敷くかどうか」と、敷かない場合の話です。

前提|6畳1Kで、ラグは床をどれだけ覆うか

部屋は江戸間6畳の9.27㎡(約2.63×3.52m)で考えます。家具は、狭い部屋を広く見せる記事で「床が見える割合」を出したときと同じものを置きます。

ベッド(フレーム外寸100×200cm)   2.00㎡
ローテーブル(75×50cm)          0.375㎡
カラーボックス3段×2台            0.25㎡
────────────────────────────
家具の合計                       2.625㎡
床が見える面積    9.27 − 2.625 = 6.645㎡
床が見える割合    6.645 ÷ 9.27 = 71.7%

※狭い部屋の記事では家具の合計を2.63㎡に丸めたので71.6%でした。この記事では丸めずに計算しています。

ここに、6畳1Kでよく選ばれる130×185cmのラグを、ローテーブルの下に敷きます。

ラグの面積                1.30 × 1.85 = 2.405㎡
ローテーブルの下の分を引く  2.405 − 0.375 = 2.03㎡(新しく床を覆う面積)
見えていた床に対して       2.03 ÷ 6.645 = 30.5%
ラグを敷いたあとの床       6.645 − 2.03 = 4.615㎡
フローリングが見える割合   4.615 ÷ 9.27 = 49.8%

ラグ1枚で、見えていた床の約3割が隠れ、フローリングが見える割合は71.7%から49.8%になります。約22ポイントの差です。

ラグの上は歩けるので、通路が狭くなるわけではありません。変わるのは「フローリングとして見える面積」と「ワイパーで拭ける面積」です。

6畳1Kにラグ130×185cmを敷くと、フローリングが見える割合は71.7%から49.8%になる

判断材料1|原状回復:床の傷は「誰の負担」か

国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)』で、床について書かれているところを確認しました(ページはPDF本文下部の印字番号)。

床に起きること ガイドラインの考え方(要旨) 負担
家具を置いたことによる床・カーペットのへこみ、設置跡 家具を置くのは避けられない。通常の使用による損耗 貸主
日照によるフローリングの色落ち 通常の生活で避けられない 貸主
引越作業で生じたひっかきキズ 善管注意義務違反または過失に当たる場合が多い 借主
カーペットに飲み物をこぼしたシミ・カビ こぼすこと自体は通常の範囲。その後の手入れ不足で生じたものは借主負担が妥当 手入れ不足なら借主
冷蔵庫下のサビ跡 拭いて取れる程度なら通常の範囲。放置して床を汚したら善管注意義務違反になる場合が多い 放置なら借主

出典:国土交通省『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)』 p.17(別表1)、p.41(Q10)

ここから言えるのは、ラグを敷かないだけで退去費用がかかる、とは言えないということです。家具を置いただけのへこみや日焼けは、貸主の負担に入っています。

一方で、気をつけたい点が2つあります。

フローリングの部分補修は、住んだ年数で軽くならない

壁のクロスは「6年で残存価値1円」として、長く住むほど借主の負担割合が下がります。ところがフローリングは、部分補修なら経過年数を考慮しないとされています(p.14、p.22 別表2)。床の傷は、何年住んでも薄まらない、ということです。

全体を張り替えた場合だけは、建物の耐用年数で負担割合を計算します。負担の単位は原則㎡ですが、傷が複数箇所あると居室全体が単位になります(p.22)。なお、カーペットやクッションフロアは、クロスと同じく6年で残存価値1円です(p.22)。

フローリングの補修単価を、国や業界団体が公表したものは見つかりませんでした。ガイドラインの単価表(p.27)も、単価の欄は空欄の様式です。参考になるのは、ガイドラインに収録された裁判例です。

事例 床に関する内容
事例35 東京地裁 平成21年(p.100〜102) 貸主は「フローリング補修張替え(6枚分)」として15万円を請求。裁判で借主の負担と認められたのは2枚分の5万円(控訴審も原判決を維持)
事例39 東京地裁 平成22年(p.108〜109) バルコニー出入口前のフローリング材の剥がれ(18万4000円)が、11年住んでいても通常の使用による損耗とは言えないとされた

どちらも個別の事案の金額で、相場ではありません。床の補修費用を見積もる目安としては使えない、と考えてください。

キャスター付きの椅子の傷は、ガイドラインに書かれていない

ガイドラインの本文を検索すると、「キャスター」という言葉は1回も出てきませんでした。キャスターの傷やへこみが借主の負担になるかは、ガイドラインでは決まっていません。

ガイドラインが借主負担の例に挙げているのは「引越作業で生じたひっかきキズ」で、家具を「置いただけ」のへこみは貸主負担です。キャスターで繰り返し動かしてできた傷がどちらに近いと判断されるかは、契約書の特約や個別の事情によります。気になるなら、管理会社に一度聞いておくのが確実です。

こぼしたものを拭かずに放置すると借主の負担になる、という線は、結露のときと同じです(結露対策の記事)。

判断材料2|音:ラグで下がるのは「軽い音」だけ

集合住宅の床の音は、2種類に分けて考えます。

種類 例 ラグ・カーペットで
軽量床衝撃音 スプーンを落とす、椅子を引く 下がる
重量床衝撃音 飛び跳ねる、ドスンと歩く ほとんど下がらない

床材がどれだけ音を下げるかは、「ΔL等級」で表します。軽い音はΔLL-1〜5で、数字が大きいほど音を下げる性能が高い指標です。

日本建築総合試験所(GBRC)の資料では、カーペットは多くの製品でΔLL(Ⅰ)-3〜5等級程度、部分敷きのラグでは6〜7等級のものもある、とされています。個別の製品の値ではなく、床材の種類ごとの水準です。

古い資料ですが、北海道立林産試験場の「林産試だより」(1997年)には、コンクリートの床(厚さ150mm)での例が載っています。

仕上げ 軽量床衝撃音 重量床衝撃音
発泡塩ビシート L-65 L-55
ニードルパンチカーペット(ラバー裏打ち) L-50 L-55
麻フェルト+ウィルトンカーペット L-40 L-55

L値は数字が小さいほど音が伝わりにくい指標です。カーペットにすると軽い音は下がりますが、重い音はどの仕上げでもL-55のままでした。

出典:GBRC「床材の床衝撃音低減性能の等級表記(ΔL等級)と試験方法」(2012年) p.17、北海道立林産試験場「林産試だより」1997年10月号(等級は旧来のL値の表記)

硬いものを重ねると、音はかえって伝わりやすくなることがある

床を守るつもりで何かを重ねるときに、知っておきたい結果があります。GBRCが2021年に報告した試験では、既存の防音フローリングの上に、

  • 高遮音のタイルカーペットを置き敷き → 250Hz帯で20dB向上
  • 比較的硬いクッションフロアシートを重ねる → 250Hz帯で6dB低下
  • 防音ではないフローリングを重ね貼り → 250Hz帯で18dB低下

という差が出ました。上に置くものが柔らかいほど音は下がり、硬いものだと逆に上がることがある、ということです。

ただし、これは試験機関の簡易測定(約90cm角の小さな試料・加振点1点)で、硬いほうの2つは「重ね貼り」の値です。置くだけのマットで同じ差になるかは分かっていません。

出典:GBRC『GBRC』Vol.46 No.4(2021年10月)

販売サイトでは「ΔLL(Ⅰ)-6」のような表記を見かけますが、今回調べた範囲では、どの試験機関で測ったかまで書かれた製品は見つかりませんでした。等級の数字を見るときは、試験機関の記載があるかもあわせて確認してください。

判断材料3|床の冷え:熱の通しにくさで比べる

床の冷たさは、材料の熱伝導率(数字が小さいほど熱を通しにくい)で比べられます。

材料 熱伝導率 W/(m·K) 出典
合板 0.16 北海道立総合研究機構 林産試験場「林産試だより」2013年2月号
コンクリート 1.6 同上
カーペット(合成繊維) 0.060 海外の建物計算ソフト(IES VE)の材料表
コルクタイル 0.080 同上
塩ビ(PVC) 0.160 同上

出典:林産試だより 2013年2月号(原典は建築環境・省エネルギー機構『住宅の省エネルギー基準の解説』)、IES VE 材料表 Table 6

厚さで割ると、熱の通しにくさ(熱抵抗。大きいほど冷えが伝わりにくい)が出ます。厚さは計算のための仮定で、製品を測った値ではありません。

熱抵抗 = 厚さ(m) ÷ 熱伝導率

合板フローリング 1.2cm   0.012 ÷ 0.16 = 0.075
カーペット 1cm           0.010 ÷ 0.06 = 約0.167
コルクタイル 0.8cm       0.008 ÷ 0.08 = 0.100

この仮定だと、厚さ1cmのカーペットは、1.2cmの合板の約2.2倍、熱を通しにくい計算です。塩ビは合板とほぼ同じ熱伝導率なので、薄い塩ビのマットを1枚足しても、熱の通しにくさはあまり変わりません。

置き畳(い草+ウレタンなど)やポリエチレンのジョイントマットの熱伝導率は、確かめられる資料が見つかりませんでした。素足で触れた瞬間の冷たさ(接触温冷感)を床材ごとに比べた数値も、今回は確認できていません。なので「置き畳なら何℃暖かい」とは書けません。

床に座る時間が長いほど、この差が効いてきます。ベッドとデスクで過ごす時間が長く、床に座らない生活なら、冷えは軽く見てよい材料です。

判断材料4|掃除:拭ける面積が2.03㎡変わる

前提の計算を、掃除の側から見ます。

フローリングワイパーで拭ける面積 掃除機が要る面積
ラグなし 6.645㎡ なし
ラグあり(130×185cm) 4.615㎡ ラグ2.405㎡
差 2.03㎡(拭ける面積が30.5%減る) —

ラグがあると、ラグ自体の掃除機がけと洗濯が加わります。ラグがなければ、見えている床は全部ワイパーで拭けます。かかる時間を比べた根拠は見つけられなかったので、分数は書きません。

私は、床が端まで見えている部屋のほうが、片づけの気持ちが続きやすいと思っています。ただそれは、床に座る時間が短い暮らし方の場合です。

判断の分かれ目|条件ごとの結論

4つの材料を、暮らし方の条件に当てはめるとこうなります。

あなたの条件 結論 理由
床に座って過ごす時間が長い(ローテーブル中心) 敷く(ラグの記事へ) 冷えの差が効く。軽い音も下がる
ベッドとデスク中心で、床に座らない 敷かなくてよい 拭ける面積が2.03㎡広い。家具を置いただけのへこみは貸主負担
キャスター付きの椅子を使う 敷かないなら、椅子の下だけ守る キャスターの傷の扱いはガイドラインで決まっていない
下に住戸があり、物を落とす音・椅子を引く音が気になる 柔らかいものを敷く 軽い音はカーペットで下がる。硬いものを重ねると上がることがある
長く住む予定 敷かないなら、傷が付きやすい場所を守る フローリングの部分補修は年数で軽くならない
白っぽいフローリング 敷かないなら、マットの素材を選ぶ ニトリのポリエチレン系・コルク系マットに黄変の注意書きがある(後述)

飛び跳ねる・ドスンと歩くといった重い音が気になる場合は、ラグでもマットでもほとんど変わらない、という前提で考えてください。

「敷かない」を選んでも、床を何も守らないという意味ではありません。見えている床の30.5%を覆うラグ1枚の代わりに、キャスター付きの椅子の下や、ベッドから降りる場所、床に座る場所だけを守る方法があります。

敷かないなら|必要な場所だけ守る30製品を比べた

床の一部を守るためのものを、5カテゴリ30製品調べました。価格は2026年10月13日時点の税込価格で、ニトリはニトリネット、IKEAはIKEA日本公式、それ以外はアスクルの表示です(アスクル一覧の「〜」付きの価格は、色違いのうち最安)。

カテゴリ 件数 価格の中央値 1㎡あたりの中央値 主な使いどころ
部分敷きのマット 4 4,640円 4,565円 ベッドから降りる場所、デスク下
置き畳・ユニット畳(1枚) 10 3,990円 5,934円 床に座る場所
ジョイントマット・コルクマット(セット) 7 4,980円 1,117円 広めに敷く場所
透明・PVCの床保護マット 5 3,690円 2,838円 キャスター付きの椅子の下
家具の脚に付けるフェルト・キャップ 4 499円 — 椅子・テーブルの脚

参考:ラグの記事で調べた133×195cmのラグの中央値12,990円(2026年8月時点)を1㎡あたりにすると、約5,000円です。

床を守るもの5カテゴリの1㎡あたりの価格の中央値。ジョイント・コルクマットは置き畳の約5分の1

1㎡あたりで比べると、ジョイントマット・コルクマットは置き畳の約5分の1です。ラグは、部分敷きのマットと置き畳のあいだに入ります。

「全部に敷く」と、枚数が一気に増える

部分敷きなら、覆う面積は小さく済みます。前提の部屋で、見えている床(6.645㎡)のうち何%を覆うかを出しました。

サイズ 面積 見えている床に対する割合
45×80cm(ベッド脇) 0.36㎡ 5.4%
45×120cm 0.54㎡ 8.1%
90×120cm(デスク下) 1.08㎡ 16.3%
100×120cm(IKEA KOLON) 1.20㎡ 18.1%
90×150cm 1.35㎡ 20.3%
(参考)ラグ130×185cm 2.03㎡ 30.5%

逆に、6畳の床全体(2.63×3.52m)をマットで格子状に敷くと、60cm角で30枚、30cm角では108枚になります(端はカットする前提)。家具の脚まわりも切ることになるので、手間はもっと増えます。

ラグ1枚ぶんを置き換えると、いくらか

ラグ130×185cm(2.405㎡)とほぼ同じ面積を、置き畳やマットで敷いた場合の費用です。

置き換えるもの 並べ方 費用
(基準)ラグ133×195cm 1枚 12,990円(ラグの記事の中央値)
ニトリ ユニット畳 ニール 82cm角 4枚(164×164cm) 15,960円
萩原 置き畳 綾川 82cm角 4枚(164×164cm) 12,000円
ニトリ 極厚2cm パズルマット 57cm角 8枚セット(114×228cm) 4,980円
ニトリ コルクマット 30cm角 9枚×3セット=27枚(24枚で120×180cm) 2,397円
アイリスオーヤマ ジョイントマット JMRV-616 60cm角 16枚セット(6枚だけは買えない) 13,090円

置き畳はラグと同じくらいか、少し高くなります。ジョイントマット・コルクマットはかなり安く済みますが、次の章の「床を傷める条件」を先に確認してください。

条件別|じゃあ、どれを選ぶ?

キャスター付きの椅子を使うなら:透明の床保護マット

IKEAのKOLON(120×100cm、2,999円)は素材がPET・ポリウレタンで、次の章で取り上げる塩ビの注意書きとは素材が違います。もう少し大きいサイズなら、ニトリ販売の大きめの透明チェアマット(90×150cm、3,990円、ポリ塩化ビニル)があります。


床に座る場所だけ守りたいなら:置き畳を2〜4枚

ローテーブルのまわりだけなら、82cm角を2×2枚で164×164cmになります。ニトリのニール(3,990円/枚、厚さ1.7cm)や、ウレタンチップ入りのふっくらほほえみ(3,990円/枚、厚さ2.2cm)があります。い草ではなくPP(ポリプロピレン)のミーサ(70cm角、3,990円/枚)もあります。



ベッドから降りる場所だけなら:小さな部分敷きマット

ニトリのフロアマット キカ(45×80cm、1,290円)なら、見えている床の5.4%で済みます。洗濯機で洗いたいなら、ニトリの洗えるフロアマット(60×180cm、5,990円。ネット・中性洗剤を使用)です。


椅子やテーブルの脚だけなら:フェルト

IKEAのTRIXIG(20枚、49円)は、直径2cmと4cmの丸いフェルトを脚の裏に貼るものです。ニトリのクッションフェルト(9×15cm、199円)は、脚の形に合わせて切って使えます。

注意|床を守るマットにも、床を傷める条件がある

調べていて意外だったのは、床を守るためのマットの商品ページに、床を傷める条件が書かれていたことです。メーカーの注意書きを要約します(2026年10月13日確認)。

製品 注意書き(要旨)
ニトリ Nパズルマット(VR01-N)、極厚2cm パズルマット(PZ002)、コルクマット(CM02V) ノンワックスタイプの床材やコーティングの種類によって、白色系の床材が黄変することがある。白色系の床では使用を避ける
ニトリ お手入れ簡単 フロアマット(NA11、塩化ビニル) 長期間敷いたまま放置したり、床にワックス・薬品・水が付いた状態で使うと、床面が変色したり、樹脂が床に付着したりする。特に塩化ビニル床・新築の床・ワックス掛けのあとは注意。週2回程度、床を拭いて乾かす

出典:ニトリ Nパズルマット、ニトリ 極厚2cm パズルマット、ニトリ コルクマット、ニトリ お手入れ簡単 フロアマット

北欧ナチュラルの部屋は白っぽい床と相性がいいぶん、ここは見落としやすいところです。

  • 白っぽい床に、ポリエチレン系やコルク系のマットを敷くのは、ニトリの注意書きどおり避けるのが無難です
  • 塩ビのマットは、敷きっぱなしにしない。NA11の注意書きでは、週2回程度床を拭いて乾かすよう案内されています

ほかの塩ビ製チェアマットのページには、同じ注意書きは見当たりませんでした。ただ、これは「書かれていない」というだけで、起きないという意味ではありません。素材が塩ビなら、同じように扱っておくと安心です。

ニトリのコルクマット(CM02V)は、商品ページで厚さの表記が2通り(0.8mmと0.8cm)あり、どちらが正しいか確認できませんでした。厚さで選ぶ場合は、購入前に販売元に確認してください。

マットで床を変色させた場合の負担区分は、ガイドラインには出てきません。賃貸でものを置く・貼るときの全体の考え方は、賃貸OKの模様替えの記事にまとめています。

よくある質問

Q. ラグを敷かないと、退去費用は高くなりますか

敷かないことだけで高くなる、とは言えません。家具を置いただけのへこみや、日焼けによる色落ちは、ガイドラインでは貸主の負担です。借主の負担になりやすいのは、引越作業などのひっかきキズや、こぼしたものを放置したシミです。フローリングの部分補修は住んだ年数で軽くならないので、傷が付きやすい場所だけは守っておく、と考えると整理しやすくなります。

Q. キャスター付き椅子の傷は、借主の負担ですか

ガイドラインには「キャスター」の記載がなく、決まっていません。契約書の特約に書かれていることもあるので、まず契約書を確認し、分からなければ管理会社に聞いてください。心配なら、椅子の下だけ床保護マットを敷く方法があります。

Q. 「防音」と書かれたラグやマットなら、下の階に響きませんか

ラグやカーペットで下がるのは、物を落とす・椅子を引くといった軽い音です。飛び跳ねる・ドスンと歩くといった重い音は、カーペットでもほとんど下がりません。等級の表記があるものは、どの試験機関で測ったかが書かれているかも見てください。

Q. ジョイントマットを敷きっぱなしにしても大丈夫ですか

ニトリのポリエチレン系パズルマットやコルクマットには、白色系の床材が黄変することがあるという注意書きがあります。白っぽい床なら、使う前にメーカーの注意書きを読んでください。塩ビのマットについては、ニトリが週2回程度床を拭いて乾かすよう案内しています。

Q. 置き畳は、ラグより床が冷えにくいですか

置き畳の熱伝導率は、確かめられる資料が見つからなかったので、この記事では比べていません。熱の通しにくさが数字で分かっているのは、カーペット(ラグ)のほうです。

まとめ

  • 6畳1K(9.27㎡)で130×185cmのラグを敷くと、見えていた床の30.5%が隠れ、床が見える割合は71.7%→49.8%。ワイパーで拭ける面積は2.03㎡減る
  • ガイドラインでは、家具を置いただけのへこみ・日焼けは貸主負担。引越作業のひっかきキズ、こぼして放置したシミは借主負担になりやすい
  • フローリングの部分補修は、住んだ年数で軽くならない。キャスターの傷の扱いは、ガイドラインに書かれていない
  • ラグで下がるのは軽い音だけ。硬いものを重ねると、音がかえって伝わりやすくなる試験結果もある
  • 床に座る時間が長いなら敷く。座らないなら、椅子の下・ベッド脇・座る場所だけを守る
  • 1㎡あたりの中央値は、ジョイント・コルク1,117円、置き畳5,934円。ただしニトリのポリエチレン系・コルク系マットには白っぽい床で黄変、塩ビのマットには敷きっぱなしで変色の注意書きがある

まずは、1日のうち床に座っている時間と、椅子にキャスターが付いているかを確かめてみてください。それだけで、上の表のどの行に当てはまるかが決まります。

※価格・在庫・仕様は2026年10月13日時点の確認値です(ラグの中央値のみ2026年8月時点)。変わることがあるので、購入前に販売ページで確認してください。

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